子どもたちの成長ぶりに感動させられました。
みんな違って、みんないいし、学校は「学びの場」であると改めて感じました。
また、こんな先生がいらっしゃったんだと今さらながら思いました。
教育現場で実践されていることばかりなので感心させられっぱなしです。
こんな学校で学びたかったし、学ばせたいと思える本です。
著者の木村さんってこんな人
大阪市立大空小学校の元校長先生の木村泰子さん。
「自分がされていやなことは人にしない、言わない」という
たった一つの約束を作り、学校を運営されています。
もし、約束を守れなくても、何度でもやり直せばいいし、やり直せる環境を作られています。
家庭でも実践できること
子どもが喧嘩をしていたら、仲裁に入ってはいけない
子どもが喧嘩をしていたら、仲裁に入って解決したつもりになっていませんか。
喧嘩の仲裁に入って、お互いが謝ったら、解決したというものではないようです。
それは、ただ言わされているだけ。
子どもの成長にはつながらないというのです。
自分の子どもが喧嘩をしても、放っておけますが、
教育現場でこれができるのはすごいですよね。
子どもがけがをすることもあるだろうし、けがをしたらその子の保護者への対応だってあります。
それをみんなが納得いく形で解決してしまうのがすごいです。
子どもは子どもの力で育っていくので、大人が余計な口出しをすることがないのだと感じました。
どちらが悪いのかジャッジする必要は全くないのですね。
子どもの本音の翻訳をする
子どもに「うざい」「消えろ」なんて言われたら、
「親に向かって、そんな言葉を言うなんて」と言ってしまったり、
感情的になってしまいますよね。
そんな言葉を浴びせらせても、木村さんはこのように考えるのだそうです。
「うざい、消えろ、死ねなんて言うたらあかん」のではなくて、「どうしたらこの子はい死ねって言わんですむやろか」と考える
そんなふうに考えたことがありませんでした。
「うざい、死ね」と発した子どもにとっては、
ただ、「あっちに行って」という意味だったりするのです。
まとめ
親のコミュニケーション能力、対話する能力、翻訳する能力が試されている感じを受けました。
でも、難しそうだからといって、やらないのではなく、最初からできなくて当たり前。
失敗しながら学んでいけばいいのだと思いました。
何度でもやり直していけばいいのです。
見えない学力を育てるための親にできることを考えさせられました。
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